エンジニアがエンジニアとして出稼ぎを始めてみた
私は本職ではエンジニアとしてリーマンする傍ら、6月から他の会社に出稼ぎ(副業として業務委託)を始めました。
出稼ぎ開始から1ヶ月経つので、振り返りを踏まえて、いろいろまとめてみる。
目的
- 技術の幅と深さの強化
- 技術的にできる人たちと働く
- 開発フェーズの異なるプロダクトに携わる
- 異文化体験
- 技術やチーム組織に対する価値観や考え方
- コップの外を知る
- 世界は広いことを身を以て知る
背景
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現職ではオトナの事情が重なり過ぎた結果、自分の思うチャレンジングなことができない環境でした。
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転職やフリーになるということも頭をよぎりましたが、もろもろ考えた結果、そう簡単に鞍替えするのはハードルが高いなぁというのが正直なのところです。
- 社畜大国 ダイニッポンでは転職回数が上がることは決して褒められるものではない。
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というわけで、世間で流行り始めていた副業に手を染めることにしました。
- モノは試し、というやつですね。
出稼ぎ先の探し方
- 出稼ぎ先の探し方は、無難にwantedlyを使いました。
- オススメの出稼ぎ案内所をご存知の方は、是非とも教えて下さい。
- そこで出会ったベンチャー企業さんと意気投合し、ご一緒させて頂くことになりました。
働き方
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業務形態は既述の通り業務委託として関わりました。
- 税金やなんやらを考えると、これが鉄板かなーというところです。
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働き方としては、先方のオフィスが超絶遠い(自宅から片道2時間)こともあり、先方と協議して、基本はリモートで業務し、週に一度先方のオフィスを訪問して共同作業をするカンジにしました。
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稼働時間としてはこんなカンジです。
- オフィス訪問と私の休日: 8時間
- リモート業務: 1日2時間程度(週2日程度)
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こんな感じでやっていて、私の場合は1ヶ月80時間くらい稼働しました。
やったこと
スクラム開発フロー導入
- 立ち上げ4ヶ月目とかのフェーズの組織にスクラム開発導入
(なんちゃって)インフラ環境整備
- ローカル開発環境へのDocker導入
- docket-composeを使って4サービスをローカル開発環境でよしなに使えるようにするところまでやりました。
- Kubernates導入やGKEへのデプロイなども試みましたが、流石に挫折...
- Circle CIの導入
ちなみに私はインフラ未経験で、今回の出稼ぎ先で始めました。
こんなこともできちゃうのがベンチャーの強みです。w
出稼ぎ先で気をつけたこと
タスクと成果物の明確化
- リモート業務が中心となり文章でのやりとりが多くなるので、認知のギャップが生まれます。
- そのため、オフィス訪問した際に今週やるコトとそのゴールの認識をすり合わせてお互い合意してから(これ大事!)、リモートでタスクをゴリゴリと捌くカンジですすめていました。
進捗報告
- リモート業務だと、ホントにちゃんと稼働しているかを自分から証明する必要がある(と、少なくとも私は考えている)ので、稼働の終わりに稼働報告をしていました。
- フォーマットは下記のような感じで、報告形式はslackに貼り付けるイメージです。
## やったこと - タスクの概要: - WIPのPR: ## 稼動時間 ## 次回すること ## 相談/共有事項
提案ベースの姿勢
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基本的に「これがどんな状況にも役立つ銀の弾丸だ!」というものはなく、また分野によっては誰もが門外漢である場合もあるので、基本的にはブレストのネタとなるような提案を自分から持ち出すようにしています。
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世間一般のスタンダードを一通り調べてまとめる
- 概要
- メリット/デメリット
- 我々のチームでの実現可能性
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自分の経験談を踏まえる
出稼ぎのメリット
- 技術力の向上
- 携わるプロジェクトにもよりますが、若いプロダクトへのコミットは自分の得意な分野のレベルアップだけでなく、門外漢の分野への足がかりにもなる
- 異文化経験
- エンジニアのコネクション
- 社外のエンジニアとのつながりができる
- これを伝ってまた別のエンジニアにも出会える可能性がある
- (多少の)自尊心がつく
- 自分の技術力を買ってもらっているという(小さいながらも)自負が生まれる
- やるまでは怖いけど、やってみたら慣れてくる
- お金がもらえる!
出稼ぎのデメリット
本職とのリソース配分
- あくまでも、優先すべきは本職である
- 本職での稼働が逼迫した場合に、出稼ぎ先がどこまで許容してくれるかは予め出稼ぎ先と相談しておくことが重要!
- 面倒なことを先に決めておかないと、面倒なことになる(当たり前)
雑感
- やってよかった!
- 自分の今いる世界が全てではなく、もっと外を見て自己研鑽に繋げるべき!
- 今後も続けていきたい!
日本では副業している人エンジニアですら少数派ですが、これを見て興味が湧いて頂けると幸いです。